最近はほとんど依頼はありませんが、学会誌の透析や慢性腎臓病(CKD)の栄養問題についての投稿論文の査読をやりました。もちろん、自分でも論文を投稿するので、どなたかに査読していただくことになります。(https://researchmap.jp/marijunsu)
査読はボランティアで、査読者は投稿された雑誌の編集委員会から依頼が来ます。自分の研究にドンピシャリの内容なら直ぐに返事を書けるのですが、専門外の論文が来ると他の論文を読んだり、基礎的なことを調べたりしなければなりません。締切は思いの外早いので、無理だと思ったら辞退することもできます。
今まで受けた査読で一番印象に残っているのは、透析患者さんのうつと栄養状態について管理栄養士が書いた論文でした。
「うつ」を判定するためには、チェックシートで質問に答える必要があります。簡易版から詳しく調べるものまで何種類かあるようです。
ちなみに、先ほどWeb上で「簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)」をやってみたら、精神科への受診を促されました。
実は、2017年に「あんたは結婚もしていないし子どもも産んでいないから日本にはいらない存在だ」と言われるハラスメントを受け、その後また具合が悪くなり熱発が続いてから、10年近く精神科に通院していました。しかし今回、精神科の規模縮小で外来日が減少することになり、一昨日で定期外来受診を卒業しました。何かあったら受診するようにはなっています。
私が査読した論文では、うつの判定にもっと詳しいチェックシートを採用していましたが、その中の質問に
◯自殺しようと全く思わない
◯死にたいと思うことはあるが、自殺を実行しようとは思わない
◯自殺したいと思う
◯チャンスがあれば自殺するつもりである
がありました。
管理栄養士が透析患者さんにうつの診断テストを行って、そのフォローはどうするのでしょうか。上記の質問に「自殺したい」と答えた患者さんにはどのように対応する(した)のでしょうか?
論文の内容や結果は記憶にありませんが、精神科医でもないのに、畑違いの管理栄養士が自分の研究論文のためにフォローなし、やりっぱなしのうつの診断テストはやらないで欲しい。
査読にはそのようなニュアンスの文章を書きましたが、患者さんが読まないことを願って慣例に従い掲載可としました。恐らく筆頭著者の管理栄養士も共著者の医師(腎臓内科医)もその意味を理解していなかったと思っています。
私は自分が長期に渡る腎臓病患者なので、どうしても物事を「患者」の立場でしか見ることができません。本来なら管理栄養士として、対面で「栄養相談」や「栄養指導」も行うのが普通だと思いますが得意ではありません。

