なぜ私だけ卵焼きばかりなの?

投稿者 小田巻眞理 | 2026年06月03日 | 私について, 闘病生活

静岡厚生病院では、普通の腎炎とネフローゼ症候群で食事の献立を変えているようでした。

例えば、同じ「食事4g、たんぱく質60g」の処方でも、普通の腎炎では肉料理の時、ネフローゼ症候群では卵料理の副菜が提供されました。

今思うと、ネフローゼ症候群は脂質異常症を起こしやすいとされていたので、肉料理は出さなかったのかなと思います。

しかし、同じ病室で、私(ネフローゼ症候群)だけいつも卵焼きは悲しいものがありました。当時は持ち込みの食べ物は禁止だったので、病院からの食事が唯一の楽しみだったからです。

入院して1年ほど経ったある日、我慢に我慢を重ねていた感情が爆発しました。確か、看護師さんに「みんなはお肉が出るのに、私だけいつも卵焼き(涙)」と泣きながら訴えました。先に書いた「太刀魚事件」のお母さんと同じですね。

すると、その訴えは小児科医長の久保田先生に届いたらしく、先生がベッドサイドにやって来ました。

「何、まりちゃんいつも卵焼きなの?」

「そうです(泣きながら)」

「そうか、じゃあ厨房に頼んでみるね」

となり、しばらくしてやってきたのは、肉と卵焼きが両方乗ったお皿でした。びっくりしました。

まず、大事なことは、医師は食事の処方をしますが(看護師がやるところも多い)、細かい献立などは理解していません。

アレルギーや食べられないもの、禁忌、食事形態(普通、軟食、きざみ食、流動食など)は決めますが、もちろん私のように長期入院患者に対しての配慮はありません。現在も病院の食事は、だいたい1ヶ月程度で一周するサイクルメニューがほとんどです。

また、当時、小児科では、親が付き添いで寝泊まりしている場合も多く、病院に住んでいるような状態でした。子どもが小さいので、親もベッドに一緒に寝ることができたからです。

別の日、夕食が配膳された後、小袋のソースが追加で配布されました。後から聞いたところ、あるお母さんが「今日の食塩量は4gには足りないと思う」と看護師に訴えたそうです。厨房に問い合わせると、おかずのフライに付けるソースの小袋を付け忘れたということでした。

今思うと、そのお母さん凄いです。毎日毎日提供される子どもの食事を観察し、一つ一つのおかずの食塩含有量を推測していたのだと思います。

昔は、小児科で腎疾患の場合、今よりかなり厳しい食事制限がありました。